- 福岡市中央区の歯医者「渡辺通駅加納歯科クリニック 福岡」TOP >
- 医院コラム(一覧) >
- 【症例】親知らずの周りが繰り返し腫れる患者様の治療|半分埋まった親知らず4本を抜歯して改善した症例
【症例】親知らずの周りが繰り返し腫れる患者様の治療|半分埋まった親知らず4本を抜歯して改善した症例
福岡市博多・渡辺通駅の加納歯科クリニック福岡です。
今回は、親知らず関連でお悩みの方の症例をご紹介します。
親知らずが腫れていたり、違和感を感じても数日でおさまってしまうと、つい「また今度でいいか」と後回しにしてしまいがちです。
ところが、しばらくすると同じところがまた腫れる——親知らずのトラブルには、こうして忘れたころに繰り返すという特徴があります。痛みがそれほど強くないぶん、抜歯に踏み切れないまま何年も付き合ってしまう方も少なくありません。
この記事では、長年抜歯に踏み切れず、繰り返す腫れに悩まれていた患者様の実際の治療を通して、親知らずが腫れる原因と、無理のない抜歯の進め方についてお伝えします。
症例紹介|親知らずの周りが繰り返し腫れる

前々から親知らずがあることはわかっていたものの、なかなか抜歯に踏み切れず、そのまま過ごされていました。
レントゲンで確認したところ、上の親知らずは一見まっすぐ生えているように見えるものの、生えるスペースが足りず、斜めを向きながら半分歯ぐきに埋まっている状態です。下の親知らずは横向きに生えており、上下の親知らずはうまく噛み合っていません。
こちらの患者様はとても一生懸命に歯を磨かれる方で、そのおかげで大きなむし歯はできていませんでした。しかし、それでも上下左右の四隅のどこかが定期的に腫れることを繰り返している状態でした。磨きにくい場所に汚れがたまり、炎症が起きやすくなっていたのです。
このまま親知らずを放置しても、すぐに大事に至るわけではありません。しかし、残しておいても良いことはなく、またばい菌が入って腫れたり、磨きづらい隣の歯にむし歯を作ったりと、リスクを背負ったままになってしまいます。
治療方針|4本の親知らずを、患者様のペースで抜歯
噛み合わせに参加せず、繰り返し腫れの原因になっている親知らずは、診断としては抜歯となります。ただし、すぐに4本すべてを抜く必要はありません。
この患者様は乳歯以来の抜歯で、とても緊張されていました。そこで、無理をせず、簡単なところから患者様のペースで少しずつ抜いていくことをご提案しました。
親知らずは、生えている場所によって抜きやすさが異なります。
そこで今回は、比較的抜きやすく腫れも出にくい上顎の親知らず2本を先に抜歯し、続いて下顎の親知らず2本を抜歯していく流れとしました。
治療後の状態
4本の親知らずをすべて抜歯したことで、繰り返していた四隅の腫れの原因がなくなりました。
なかなか決心がつかなかった患者様も、抜歯後は「とても磨きやすくなって、すっきりした」と話してくださいました。汚れがたまりやすかった奥のスペースがなくなり、日々のケアがぐっと楽になります。
親知らずの腫れは、原因となっている親知らずを取り除かないかぎり、体調をくずしたタイミングなどで繰り返してしまいます。今回のように計画的に抜歯することで、繰り返す腫れの心配から解放され、隣の歯を守ることにもつながります。
親知らずの周りが腫れるのはなぜ?(智歯周囲炎)

親知らずの周りが腫れる原因の多くは、「智歯周囲炎」と呼ばれる歯ぐきの炎症です。
親知らずはいちばん奥にあり、スペース不足で斜めや横向きになったり、半分だけ歯ぐきから出ていたりすることがよくあります。すると、歯と歯ぐきのすき間に汚れや細菌がたまりやすくなり、そこで炎症が起きて腫れや痛みを引き起こします。
智歯周囲炎には、次のような特徴があります。
- ・親知らずのまわりの歯ぐきが腫れて、ズキズキ痛む
- ・疲れているときや体調をくずしたときに腫れやすい
- ・腫れがおさまっても、しばらくするとまた繰り返す
- ・ひどくなると口が開きにくくなる・飲み込むときに痛む
- ・膿が出たり、口臭が気になったりすることがある
一度おさまっても、原因となる親知らずが残っているかぎり、条件がそろえば何度でも再発しうるのが智歯周囲炎の厄介なところです。
親知らずの腫れを繰り返し放置するとどうなる?
痛みが強くないから」「腫れてもそのうちおさまるから」と、繰り返す腫れをそのままにしている方も少なくありません。しかし、放置していると次のようなリスクが高まります。
- ・腫れや痛みが強くなり、大きく腫れて日常生活に支障が出ることがある
- ・炎症が広がり、口が開けにくくなる・食事や睡眠に影響することがある
- ・汚れがたまりやすい状態が続くことで、隣の歯がむし歯や歯周病になる
- ・まれに炎症が周囲に広がり、強い痛みや腫れで治療が大がかりになることがある
繰り返す腫れは、「そろそろ対処したほうがよい」というお口からのサインと考えることができます。腫れがおさまっているタイミングは、抜歯を検討する良い機会でもあります。
親知らずの抜歯は一気に?それとも分けて?
親知らずが4本ある場合でも、必ずしも一度にすべてを抜く必要はありません。抜く本数やペースは、患者様の状態やご希望に合わせて調整できます。
患者様のペースで進められます
- ・緊張や不安が強い方は、抜きやすい上顎の親知らずなど簡単なところから少しずつ進められます
- ・左右どちらか一方ずつ抜けば、反対側で噛めるため食事の負担を抑えられます
- ・お仕事やご予定に合わせて、腫れても支障の出にくい時期に合わせることもできます
まとめて抜いたほうがよい場合もあります
- ・遠方から通われている方や、通院回数をできるだけ減らしたい方
- ・静脈内鎮静下での抜歯を選択する場合(連携医療機関のご紹介を含む)
どのような進め方が合っているかは、レントゲンでの診査と患者様のご希望をふまえてご提案します。
加納歯科クリニック福岡では、親知らずの抜歯・口腔外科に対応しています

渡辺通駅加納歯科クリニック福岡では、親知らずの抜歯をはじめ、歯科口腔外科の治療に幅広く対応しています。
今回のように、親知らずの周りが繰り返し腫れているケースでも、レントゲンで4本の状態を正確に確認したうえで、抜く順番や進め方を含めて、患者様のお口の状態やご希望に合わせてご提案します。抜歯への不安が強い方も、まずはお気軽にご相談ください。
親知らずの腫れを繰り返す方は、早めにご相談ください
- ・「痛みは我慢できるからそのままにしている」
- ・「腫れてもそのうちおさまるので放っている」
- ・「抜歯がこわくて先延ばしにしている」















