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コラム

差し歯に違和感がある場合の原因と治療法とは?自分で行える応急処置も解説

差し歯は、見た目や機能の回復に非常に効果的な治療ですが、時々違和感を感じることがあります。この違和感を放置すると、歯や口全体に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な対処が重要です。今回は、差し歯に違和感がある場合の原因や治療法、自分でできる応急処置について詳しく解説します。

 

差し歯に違和感がある際に考えられる原因

写真2

差し歯に違和感を感じる場合、その原因はさまざまです。違和感が現れる原因を正確に特定し、適切な治療を受けることが重要です。ここでは、差し歯に違和感を引き起こす代表的な原因をいくつか解説します。

 

歯の根が割れている

 

差し歯の土台となる歯の根が割れていると、差し歯に違和感を覚えることがあります。歯の根が割れることで差し歯が安定を失い、噛むときに痛みや不快感を感じることも。

 

強い力が加わったり、長年の使用による劣化が原因で歯の根が割れるケースが多く、抜歯が必要になる場合も少なくありません。

 

中で神経の炎症が起きている

 

差し歯の下に残っている歯の神経が、何らかの理由で炎症を起こしている場合も、違和感や痛みを感じる原因となります。差し歯を入れる前に根管治療を行った場合でも、治療後に神経が再び炎症を起こす可能性も。

 

神経の炎症は、歯の内部で感染が広がることで起こり、放置すると症状が悪化するため、早めに治療を受けることが大切です。

 

根尖性歯周炎が起こっている

 

根尖性歯周炎は、歯の根の先に炎症が起こり、歯槽骨の内部に膿が溜まってしまう病気です。この状態になると、強い痛みを感じたり、顎が腫れたりする症状が現れることがあります。

 

根管治療を行うことで治療は可能ですが、歯の種類によっては内部の構造が非常に複雑で、治療に時間がかかることもあるため、違和感を覚えたら、早い段階で検査を受けることが重要です。

 

差し歯や周辺の歯が虫歯になっている

 

差し歯自体は人工物のため虫歯にはなりませんが、差し歯の下にある土台の歯や周辺の歯は虫歯になる可能性があります。とくに、差し歯と歯茎の境目は汚れが溜まりやすく、そこから虫歯が進行することが多いです。

 

虫歯が進むと、差し歯が安定を失い、違和感や痛みを引き起こす原因となります。早期に治療を行うことで、症状の悪化を防ぐことができるでしょう。

 

歯周病が起きている

 

歯周病も差し歯に違和感を引き起こす大きな要因です。進行すると、歯茎が腫れたり出血したりし、歯を支える歯茎や骨が弱まっていきます。

 

その結果、差し歯がぐらつき、噛むたびに不安定な感覚や違和感を覚えることもあるでしょう。

 

歯周病は早期に治療することで症状を改善し、差し歯の安定性を保つことが可能です

 

差し歯に違和感がある場合の治療法

 

写真3

差し歯に違和感を感じた場合、その原因に応じて適切な治療が行われます。ここでは、主な治療法について説明します。

 

治療後に再度新しい差し歯を被せる

 

差し歯の違和感が虫歯や歯周病、または差し歯自体の劣化によるものであれば、まずその原因を取り除く治療が必要です。

 

例えば、差し歯を支える土台の歯に虫歯が見つかった場合、虫歯部分を削って治療し、その上に新しい差し歯を装着します。

 

また、差し歯自体が劣化していたり、差し歯と土台の接着が弱まっている場合も、新しい差し歯に交換することで違和感の解消が可能です。特に、長期間差し歯を使用している場合は、見た目や機能を改善するために、再度差し歯を作り直すことが推奨されます。

 

このように、歯科治療後に新しい差し歯を被せることで、再び快適な状態を取り戻すことができます。適切な治療を受けることで、日常生活での不快感や機能的な問題を解消し、健康な口腔環境を維持することができるでしょう。

 

抜歯する

 

残念ながら、差し歯を支える土台の歯が割れていたり、歯の根が深刻な状態にある場合、抜歯が必要です。例えば、歯の根が大きく割れている場合や、根の先に重度の感染が発生していると、歯自体が回復不可能な状態になっていることがあります。

 

このような場合、差し歯を支える歯が機能を果たせなくなり、抜歯が唯一の選択肢となるでしょう

 

抜歯後には、インプラントやブリッジ、新しい差し歯などの方法で、失った歯を補う治療が行われます。特にインプラントは、長期間にわたり機能性と審美性を保つことができるため、選ばれることが多いです。

 

差し歯の違和感があった患者様の症例

 

写真4

実際に差し歯に違和感を感じた患者様の症例をご紹介します。今回の患者様は古くなった差し歯に違和感を感じ、来院されました。

 

向かって左の歯は神経が死んでバイ菌がたまっており、色も黄ばんでしまった根尖性歯周炎の状態です。また右の歯は差し歯も古くなり歯ぐきとの境目に炎症があり、違和感を感じておられました。

 

まず根管治療を行い、その後、歯ぐきにしっかりフィットする新しい差し歯へと交換を行いました。黄ばみも解消し、治療後は患者様の笑顔も明るさを取り戻しています。

 

差し歯の噛み合わせに違和感がある場合にも対処が必要

 

写真5

差し歯に違和感を感じる原因は、噛み合わせに問題がある場合も考えられます。噛み合わせが悪いと、次のような影響が出ることもあるため注意が必要です。

 

  • ・顔が歪む原因になる
  • ・虫歯や歯周病のリスクが高くなる
  • ・口臭の原因になる

 

噛み合わせの調整は、健康な口腔環境を維持するためにも重要です。虫歯や歯周病、口臭の原因にもなり得るため、違和感を感じた場合は、歯科医院に相談しましょう。

 

差し歯に違和感がある際に自分でできる応急処置

写真6

差し歯に違和感を感じた際、歯科医院にすぐに行けない場合でも、自分でできる応急処置があります。

 

まず、違和感がある部分を清潔に保つため、丁寧にブラッシングを行いましょう。また、硬い食べ物や粘着性のある食べ物は避け、差し歯に負担をかけないように心がけることが大切です。

 

市販の鎮痛剤を使って痛みを一時的に和らげることも可能ですが、これらはあくまで応急処置であり、根本的な治療にはなりませんので、できるだけ早く歯科医院に相談してください。

 

差し歯の違和感を感じたらすぐに歯医者にご相談ください

 

差し歯に違和感を感じたら、放置せずに早めに歯科医師に相談することが大切です。違和感の原因が軽度であれば、比較的簡単な治療で改善することが可能ですが、放置することで症状が悪化し、治療が難しくなることもあります。

 

差し歯の違和感にお困りの方は、ぜひ一度渡辺通り駅加納歯科クリニック福岡にご相談ください。患者様一人ひとりに最適な治療法を提案いたします。適切な治療とケアで、美しい笑顔を長く保ちましょう。

 

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