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コラム

スポーツマウスピースについて

渡辺通駅加納歯科クリニックです。

 

本日はスポーツ用のマウスピースについてのご紹介です。

一言でマウスピースといっても、競技するスポーツによってその目的が異なります。

 

一般的に認識されているのはボクシングやラクビ―などの強い接触を伴うようなコンタクトスポーツにおける、顔面のケガや脳震盪などを予防するマウスガードとしての役割。

しかし最近ではそのようなものだけでなく、色々な有効性が現在分かってきており、様々なスポーツに応用されてきています。

 

それではマウスピースにはどのような効果があるのでしょうか?

 

一昔前「歯を食いしばって力を入れろ」とよく言われてきたように、思いっきり噛むと力が入ると思われていましたし、そのような先入観が皆様にもあると思います。
しかし、力をいれすぎることは、力みにつながり各関節の可動域を狭め、競技によってはパフォーマンスの低下に繋がる可能性があります。

このようなことを予防し、改善していくのがマウスピースになるのですが、今回のブログでは、このようにスポーツパフォーマンスを向上させる役割についてまとめていきたいと思います。

 

マウスピースを装着することで、咬みしめた時の咬み合わせが安定し、頭や首、腰の位置が適正に保たれることにより、身体バランスを良好に維持できます。

正しく顎のバランスがとれると、体の柔軟性が上がり、関節の可動域が広がります。更に体の軸が安定し体幹が整います。そして力みがとれ本来持っているパフォーマンスを発揮することが期待できます。

ちなみに脳は奥歯に2mm程度の隙間があるとき、脳内物質が溢れリラックスすると言われています。この状態でパフォーマンスを発揮することが望ましいのですが、緊張してしまうとどうしても、奥歯を噛んでしまいます。
そんな時、マウスピースを使用することにより強制的に奥歯に隙間を作ることができ、リラックス状態を保てるため集中力が増します。
 

ただし、マウスピースの咬み合わせの調整が不適切な場合は、咬み合わせもバラバラになり不安定になるため、身体の体幹バランスが悪くなるばかりか、接触時の衝撃吸収や分散機能が発揮されず、かえって局所に力が集中し、予防できない場合があります。

 

このような点をからも、市販のマウスガードよりも、咬み合わせの関係を適正に調整することができる歯科医院で製作するカスタムメイド・マウスピースが望ましいと言えます。

市販のマウスピースは、既製のものをお湯につけて柔らかくし、口の中で自分で合わせて作るものがほとんどです。 

歯科医院では、一人ひとり精密に型取りと咬み合わせの検査を行い作製していきます。

またその後調整を行うのも歯科医師の重要な仕事になります。

 

正しいものを正しく使用するには専門の人間のアドバイスも必要です。各スポーツにおいて、使用目的に応じてどこまで歯を覆うかなど、その設計も変わってきますので、専門の歯科医院でカスタムメイドで製作することをお勧めします。

 

次回のブログではスポーツ用のマウスピースの特徴についてさらに解説していきます。

 

渡辺通駅加納歯科クリニック福岡

福岡市中央区渡辺通2-1-82

 

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